高度救命救急センター
診療内容・特色
当センターは、1978年に救急医療センターとして発足し、1981年に救命救急センターに認定された第三次救急医療施設です。
外傷外科、脳蘇生、重症救急疾患、広範囲熱傷、急性中毒などの専門スタッフを擁し、主として東京消防庁からの三次救急施設に搬送を選定された患者さんを24時間体制で受け入れていますが、直接近隣の救命センターを含む救急医療機関や他県からの紹介患者さん、院内各科あるいは救急外来よりの重症患者さんの診療にもあたっています。
対象となる状態は
- 突然の心肺停止状態
- 多発外傷で出血が多くショック状態である
- 脳梗塞、脳出血が原因で意識がない
- 重い内臓疾患のため、ショック状態や意識状態の悪化、あるいは呼吸が著しく不良な状態
- 広範囲熱傷で大量の輸液が必要
- 医薬品の大量服用や有毒物質にさらされたため重い中毒症状が出現し呼吸循環の維持が必要などです。
2017年1月から高度救命救急センターの指定を受け、切断された手足の再接合にも対応できる体制をとっています。同年7月からはハイブリッドERシステムを導入し、ERで全身CT、IVR、緊急手術まで可能となり、救急医、急性期外科医(Acute Care Surgery)、放射線科IVRチームが一丸となって重症外傷患者さんの救命手術に注力しています。
特色・活動
当センターは、三次救急の患者さんを例年約1500人受け入れています。
スタッフは救急医を中心として外傷外科医、集中治療医、内科医、脳神経外科医、整形外科医、形成外科医よりなり、さらにメンタルヘルス科、放射線科などからもスタッフが当センター入院患者さんの診療に参加しています。
スタッフの有する専門医としては日本救急医学会指導医及び救急科専門医、日本集中治療医学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、日本外科学会専門医、日本麻酔科学会指導医、日本内科学会専門医、日本整形外科学会専門医、日本形成外科学会専門医、日本熱傷学会専門医、日本感染症学会指導医および感染症専門医などがあげられ認定施設になっています。
また、当センターでは毎月3名程度の初期臨床研修医が院内および他院からローテーションし基本的な救急疾患への対応能力を身につけています。